豫園周辺

明時代に作られた上海の古くからの名所である豫園を中心に、19世紀頃から上海の食を担ってきた一大市場である豫園市場など、伝統的な色合いの濃いエリアです。豫園は1559年から1577年にかけて、四川の官僚、潘允端が造営した美しい庭園で、江南地域の庭園様式の中でも特に優れたものとして、明時代の中国庭園建築芸術の真髄を表現しています。その静かで美しい庭園を取り巻くように、古い下町情緒がいっぱいの街並みが広がっており、懐かしい中国の佇まいが色濃く漂っています。

豫園を取り巻くように続く豫園商城の昔ながらの街並みには、中国伝統建築の建造物が密集して、デパートやレストラン、老舗の宝石店や飲茶の店、屋台街や土産物街などが並び、平日でも多くの観光客でひしめき合っています。また、近年になって昔風のレトロな街並みを再現した上海老街が開発され、名前通り古い茶館や土産物、レストランなど、観光で訪れた人たちの食事や買物に欠かせないスポットになりつつあります。豫園には、南翔饅頭店という100年以上の歴史を持つ小籠包の老舗があり、いつ訪れても長蛇の列の盛況さですが、豫園に行ったらここの小籠包だけは外せません。

豫園は、開発ラッシュ真っ只中の上海で未だ昔ながらの面影を残す老横丁巡りが楽しいエリアです。上海の各地が急ピッチで再開発されるなか、オールドチャイナタウンとして往年を懐かしむ中国各地からの観光客にとっても一番の観光地となっており、平日でも人でいっぱいですが、ここではそんなお祭りのような人混みを掻き分けて買物したり食事したり、古い街並みを観ながらそぞろ歩きを楽しむのがいいでしょう。ここ豫園にも開発の波は徐々に達しており、里弄(リーロン)と呼ばれる昔ながらの伝統的長屋は取り壊されてしまいました。今後どう開発されていくのかは分かりませんが、上海を訪れたらいまなお残る豫園の古い街並みをだけはしっかり観ておきたいものです。

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